ビフォーアフター [カフェでのこと]
物件探しには苦労しました。個人で出せる家賃、それに見合うお店の規模、立地。自分が理想するすべての条件をすべて満たす物件。。。。なんて、あるわけありませ~ん。
すっごい妥協しなきゃ駄目。住む家と違って、やんなったら、引っ越せばいいやって訳には行かない。だって、物件確保したらお店作り、内装、設備工事費がかかるわけですから。すごい投資するわけですから。やり直しなんてきかない。だからこそ慎重になってしまうが、もう半ばやけっぱちになって決めたのが今のこの場所。
正直、自分が理想としていた場所とはかけ離れすぎ。駅に近くて、もうちっとおしゃれな街並みを臨んでいたが。。。。出せるお金はこれだけとなると、贅沢言ってられず。
でも、自宅から自転車でまぁまぁな距離だし、なんたって、犬の柚がOK.大家さんもとってもいい人(これが一番大事!)。保証金も安かった。とりあえず、角地の路面店。自分でおもうマイナス部分は無視すれば、なかなかいいかもしんない。
結局はどこでやるかよりも、どんな店にするかで決まるわけだ!!な、はず。。。
真夏に自転車で都内をどれだけ物件探ししたんだか。現実はくじけそうになったけど、とりあえず、物件確保できた!仕事もしてなかったので、日々減っていく預金に相当不安を感じていただけに、これは嬉しかった。やっと、カフェが出来る。食いぶちができる~
ではビフォーアフターをどうぞ。
お店の正面
店内から見た入り口
とっても重要な化粧室
お店の入り口右方向から
ほぼキッチンだったのね、店内。
ソファー席の方向
どうですか~?幾度も来られてる方には特にびっくりでしょ~?
おお、懐かしい。こんな内装になるなんて、想像できなかった。自分でも今さら驚く。
元は中華のケータリングのお店だったんですね。なので、こんなに殺風景で、こわかった。妙にガラスが大きくて。
デザイナーさんにお願いしたのは「床がギシギシ言う、新しくないイメージ」「イギリスに良くある、ブリック(レンガ)と、木の感じ」「統一感がない感じ」などなど、なんとも抽象的なイメージで伝えました。トイレは「ヨーロッパの美術館みたいな感じ」とも。
そんなリクエストによくぞ応えてくれました。そこに自分の好きな家具やら、雑貨やら、どんどん増えていって、今に至るのですが。椅子も家具も、寄せ集め。Usedのお店のもの、自分の家から持ってきたもの、友達にもらったもの。元々雑貨が大好きだから、今でも買い足したり、減らしたり、愉しんでます。
まさに趣味の店でございます。
けどですね、最初は本当にお客さん来なくって、寂しくって、心細くって、柚と私の二人っきりの店内で、泣きそうになりましたね。何で来ないのか分からなくって。どうしたら来てくれるのか、いや、この店の存在を知ってもらえるんだか。。。。駅から離れて、ぽつんとあるこの場所を。通帳見ると、どんどん減る一方。あぁもっとお金借りとくんだったなぁと後悔しました。このペースだと、半年持たないなと。銀行からの帰り道、初めて本気に現実が怖くなりました。いくらやりたかったことを実現したとはいえ、こんなにあっさりと、やりたかったことが終わっていくのかと。。。
それが、どうして10年も持ったんでしょうねぇ。そんなお話はまた。。。。
◆11月9日(日)終日貸切です。
◆11月16日(日)、17日(月) ランチタイム貸切のため15時半より通常営業となります。