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いちじくのパイ そして 10年目の10年前のこと。 [イギリス]

お店の一角模様替え    明日火曜日祝日なので、営業します!!

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こんなクッキー作りました。かぼちゃペースト入りのさっくりなクッキー。

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今年もこれ!「Fig Pie」

オーダーいただいてから焼き上げるので15分ちょっとかかります。辛抱づよ~く待ってね。

あつあつ焼きたて手作りパイ。フレッシュないちぢく。はふはふおいひぃ間違いなし!

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2004年11月、ここ、カフェクランペットを開業しました。

11月9日で丸々10年。よくもったね。ひっっぃ( ̄▽ ̄)  経営がうまくいかないと、ついたため息は多数。

もうやめようかと、本気で考え、風呂場で大声で泣いたこと。。これは一回か。

「安定するまでどれくらいかかりましたか?」と聞かれたりするけど、答えは「まだ安定してないです」です。なので、しょっちゅうため息ついてる次第です。多分、このお店がある限り、永遠に安定しないんだと思う。安定して気持ちが楽になると、私、きっと何も考えなくなる。根が不精なので。

でも、とりあえず、11年目にはいけそうだ。皆様のおかげで。。。。

で、10周年記念日にちなんで、なんかいろいろ考えてみます。今頃考えてますが~。。

クランペットのことについても、改めて少しずつ書いていこうかな~と思ってます。思い出しながら。。。

10年前はこんなところにいました。お店始める数ヶ月前。

ロンドンの「ル・コルドンブルー」にて。現在は移転してきれいな校舎になったそうだけど、このぎしぎしした古い校舎が懐かしいな。

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イタリア、日本、ボルトガル、アメリカ人、インド人、いろんな国籍のクラスメイト。レシピをくれない学校。自分で見て、書いて、記憶して作るしかなかった。ちゃんと聞いてないで、作れないと怒られた。最初は慣れなくって軽い胃炎になってしまった。授業についていけず、この学校に来てしまったことを後悔したもんだ。

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でも、朝から晩まで毎日やってればおのずと慣れてきて、アパートに戻っては寝るまで復習、予習して、そんなことが結構楽しくなってきた。シェフたちは、アメリカ、フランス、イギリス人。一流ホテルやレストランなどで、働いていた彼らに教えてもらえる喜びはこの上ない幸せだった。すっごい厳しかったけど。

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会社辞めて、日も経たないうちにロンドンに行ったんだっけな。とにかく時間がなくって。勇気を出して自分的にハードルが高いこの道を選んで、大正解だったと確信できる。それだけは。厳しい環境じゃないと、自分は本当に勉強しないから。追い立てられないと、やる気がおこらない。泣きべそでやらないと、身につかない。

始まった当初は出来なくて寂しくて泣いて、終わる頃にはもっと勉強したくって、別れが惜しくて泣いた。もっと居たかった。

この学校で作ったものが現在の自分の商品になっているわけではないけれど、このとき学んだ事が何を作るのにも礎になっている。基礎って、土台って本当に大切なんだなぁと、実感している。それがあるから、頭抱えながらも、納得できる自分の商品を作り出していけるんだと思う。自分が好きな味、食感じゃないものはいくら流行っているものでも、作りたくないし、売りたくない。思い入れのないものに努力できないもの。なので、好きな物を増やして広げていく作戦。これまでどおり。