SSブログ

とんでもコッツの一日目。 [イギリス2013]

帰国してほぼ1週間。なんだかふつ~。こうやってイギリスの旅行記を書いているとそこにいた自分がいつのだれなんだか。。。あれこそ現実逃避だったんだろうなぁ。。。

9年前、ロンドンにいた頃、初めて訪れたコッツウォルズ。一瞬で魅了された。次は絶対車で回りたい!と思っていた。

コッツォルズへの車の旅に都合のいいオックスフォードはロンドンから列車で一時間。ここに2ヶ月ほど住んでいたことがあり、12年ぶりの街は昔よく通ったお店とかはなくなり、今風のレストランやカフェが出来ていたけれど、殆ど変わってない。しばしお茶をしゆっくり朝を過ごす。

さて、そろそろ時間。しかしレンタカー屋に向かうが地図が表記と違っていて、オックスフォードの駅近くを40分ほどスーツケースと共に歩く羽目に。焦りました。なんとか、人に聞いて聞いてやっと「Europcar」に到着。「な~んだ、駅に迎えに行ったのに」と汗まみれの顔のあたしに微笑むレンタカーのお兄さん。私の苗字が書かれたボードを持って私を待っていたそうな。言っといてくれよ~、、そんなことどこにも書いてなかったじゃないかぁぁぁ~。。。 まぁ、いいや、無事にオートマ、結構ぴかぴかのフォード車、そしてリクエストしたナビまでついている!これは助かる。コッツウォルズの地図を持っていなかったので、ココで買おうかと思っていたのだが、使い方も簡単だし、地図買わずにすんだ。しか~し、コレが後ほどアダに、、、、

PA065597.jpg

オックスフォードでEuropcarを借りる予定の皆様、結構分かりづらいとこにオフィスありますです。

さて、しゅっぱ~つ。イギリスは日本と同じ左側通行。高速道路はフリー。マナーもよろしく、クラクションも聞かないし、もたついていてもあおられることもなかったです。が、皆さん飛ばします。高速に限らず、車しかいない道では狭い道でも飛ばします。日本の常識じゃないスピードで。イギリスのレンタカーは日本みたいな「わ」ナンバーがない。「レンタカーか、仕方ないな」ってことがないのよね。

Bibury(バイブリー)の村 午前中降っていた雨はぴたっと止まりました。幸先いいんじゃないの~?

PA045461.jpgPA045464.jpg

PA045466.jpg

パンダじゃないですよ。バスタオル巻いてるわけでもないです。こんな模様の牛です。ほったらかしな状態で放牧されておりました。命名、「パンダ牛」(≧∇≦)b

Lower Slaughter(ローワースローター) 観光客ほぼいない。静寂な村。ココ好きだ。今度はこの村に滞在したい!

PA055476.jpgPA055477.jpgPA055484.jpg

ぜ~んぶ、人が普通に住んでいる家です。世界中からの旅行者に写真バシャバシャ撮られて大変な生活なのかなぁ。でも、だからこそ、どの家も手入れされているのかしら。

ナビがあるので、村から村へとスイスイ。さて、今夜泊まるホテルをそろそろ入力するかね。ん??と、ナビに入れるも、認識しない。え??住所入れても、番地がないので無理。電話番号もはいらない。ホテル名が入らないんだもの。ちょっと不安になり始める。

実はわたくし、この旅のお供にIpadをとすべてその中に情報を入れ、他においては現地で調べればいいし~、感覚でおりました。一昔前、いや、ほんの2,3年前だったらきちんと地図にその場所を明記して持参していたはずです。が、進化した今、コレが誤算だった。このあたりなんとIpadの通信が「2G」。つまり、使い物にならないのです。専用のルーターを持参しても、コレはどうしようもない。そして電話も地図もない。どうやってホテルに着けばいいのか、少しずつ暗くなる景色に感慨深くなる余裕なんてもちろんない。暗くなるって怖い。知らない土地では恐怖に近い。あぁ、なんで地図買わなかったんだろう。いくらでもチャンスはあったのに。。。。すべては自分のミス。私を頼って一緒にいてくれる友達にも本当に申し訳ない。

とりあえず大まかな地図の住所、「チェルトナム」の町のインフォメーションで聞こうと向かう。パーキングに車を停める。が、お金の払い方が分からない。。。。いいや、後で考えよう、とりあえず今はインフォメーションに行かなくては。誰かに聞かなくては。が、もう6時過ぎ。本当だったらホテルでくつろいでいたかった時間。どこも閉まっている。近くのスーパーで聞き込みをしたが、有益な情報はゲットできず。。。とりあえず車に戻ろう。

と、もどると、、、、!!!

PA125699.jpg

「駐禁」

車人生、一度も違反をもらったことがないのに、第一号がイギリスとは。。。!もう泣きっ面に蜂とはこのことです。なんでこんな目にあうんだ。ホテルは見つからない。夜はふけていく。挙句の果てには駐禁です。涙も出ません。なんだか頭が朦朧としてきた。

パーキングにいた3人組。タトゥーだらけの若者と、携帯でわめく男、そして全身黒ずくめの赤いルージュの女性。の、3人組。 この駐禁チケットの意味も、どうやって対処したほうがいいかも分からない。回りに他の人間はいない。げ!この人たちしか聞く人いないの~・・・?仕方ない

「あの~、お取り込み中すいません、わたくし、こんなものを受け取ってしまったのですが。。。」と3人の中に割って入って、チケットを見せると、みんなで「なんて、不運なことしちゃったの~?」と哀れられました。で、「いつまで、イギリスにいるの?」「だったら事情を説明すれば見逃されるかもよ」「大丈夫、泣き落としでいける」「英語分からない振りしちゃえ」「逃げちゃえ」と、なんだか話のネタにされてるような。。。まぁ、それでも、気になるのはいくら払うか。。。怖くて見れない。10万くらいか??聞くと、「50ポンド」と。。。。8千円か。そんなんでいいのか。ちょっとほっとした。とりあえず明日、この街の機関に出向けばいいとのこと。がっかりした気持ちで車を走らせる。もう真っ暗だ。

人影が殆どなくなった途中に歩く人を発見。窓を開けて聞いてみる。とにかく地図がないから彼も説明が出来ない。困った表情で、「○○方面に行きなさい」とだけ教えてくれた。そこでまた誰かに聞けと。あいまいながら彼のいう「○○」方面を見つけ、車を走らせる。車のライトがないと漆黒の闇。絶望的な気持ちになりかける。

が、ココで奇跡が。道路案内表示を見ようとすこ~し車のスピードを緩めた瞬間、運転していた友達が「あ~!!!!!」と叫ぶ。なんと、そこは真っ暗な道にほんのり灯りで照らされた、ホテル。今夜泊まるホテルだったのだ!!まるで導かれたようだった。

「Ellenborough Park Hotel」

疲れ果てた私たちを迎えてくれたホテルは最高でした。真夜中かなと思う時間感覚だったけど、まだ8時だったことにびっくり。たった2時間迷っただけだった。長く感じたなぁ。

PA055495.jpgPA055496.jpg

ココでビールでのどを潤し、無事であることを称えあう二人なのであった。「ええい!シャンパン飲んじゃおうよ!」と二人にしか通用しないお祝いをするのでした。

PA055501.jpg

自家製クリスプス(イギリスではポテチのことをクリスプスという)と、オリーブのおいしいこと。この後はレストランでゆっくり食事をしました。

PA055505.jpg

朝ごはんの部屋も何たる~♪ 朝ごはんはフルイングリッシュブレックファストにしました。

PA055522.jpgPA055524.jpg

部屋は離れになった感じ。

PA055508.jpgPA055488.jpgPA055491.jpg

PA055517.jpg

お城のようです。

PA055534.jpg

もう一泊したかった。ほんとうに、いや、できるならもっと早くホテルに到着してホテルライフを楽しみたかった。スタッフの人たちも最高。あ、私の駐禁チケット見せたら、電話してくれ、カード払いの手続きまでしてくれました~。笑ってました~。

コレだけゴージャスで朝ごはんも食べきれないくらい出てきて、一泊200ポンドだった。一人16000円。

PA055518.jpg

しかし、知らない街で迷子になるのは本当に不安だったけど、会う人聞く人み~んな親身になってくれた。何とかしてあげたいって気持ちがにじみ出てた。結局は役に立たなかった行き方ガイドを印刷してくれたスーパーの人たち。そんな人たちを思い出しては心が本当に熱くなる一日の出来事でした。次は絶対地図持参で。。。教訓。