柚のこと [柚&わたし]
うちの柚ちゃん。つい先日外科的手術を受けました。犬には肛門腺という嚢(ふくろ)があるのですが、その嚢にたまったものを定期的に搾り出してあげる必要があります。柚はそれが出づらく、その上、その部分におできみたいのができ、どんどん大きくなってきたので、切ってしまいましょうということに。
この肛門腺っていらないものらしいので、左右にある両方とも切り除くことに。手術となると全身麻酔かぁ。前回、胸に出来た腫瘍を切除するときは部分麻酔、つまり意識ははっきりしたまま切り取っちったっていうワイルドな手術は今回はむりなので、勇気を出して(出したのは飼い主のわたし)手術にのぞみました。
術前の血液検査、心電図、エックス線検査、どれもパーフェクト! まったくの健康体。
手術後から食欲もあり、入院した次の日も元気いっぱいだった柚ちゃん。迎えにいったらしおらしく尻尾を振って私に飛びついてきました。可愛いじゃん。とにかく元気に戻ってきてくれほっとし、もう肛門腺に悩まされることもないわ~と安心してました。
今日までは。
切り取った組織を病理検査に出し、その結果を先生が電話で報告してくれました。
そしたらなんと、「肛門腺がん」だったそうで。耳を疑いました。「肛門腺ガンって、、、、ガンなんですか?悪性の?」とききなおしてしまいました。確かにガンだそうで。
このガン、ほかの部位に転移することが多く、再発率が高いそう。なので抗がん剤の治療を始めることになりました。
先生の話をなぜか冷静にしっかり聞いていました。細かいお話まで。でも後半はもう耐えられなくなって涙があふれてきて電話を切ってしまいました。幸いなことに店内にはちょうどとっこさんだけがいてくれて、、、、そんな事情を話すことが出来ました。
先生曰く、病理検査の結果は悪性度がさほど高くなく、今のうちの抗がん剤治療に期待が持てるんじゃないかって言ってくれました。いわゆる早期発見。
先生が柚のお尻の違和感に気づいてくれなければ、切り取ろうって言ってくれなければそのままにしていたんだと思います。なんの疑いもなく。そしたらあっというまに転移が広がっていたのかもしれません。
柚も来月には15歳。せめてあと5年生きてくれないかな。これ、病気にならなくっても目標20歳なんですけどね。でも柚のことだし、血液検査にひとつも異常が出てなかったし、きっと悪いものはすべて切除しちゃったんだろうなって、きっとそうだって思いたいです。
全然だいじょうぶよ~と強がっていたものの、帰り道、自転車をこぎながら涙が出てきました。もちろん永遠の命なんてないけれど、コレまで柚と一緒にいた時間なんかよりずっと短い未来に柚を看取ることになるんだけど。。。帰宅して病名を調べてみると良いこと書いてないんだよねぇ。
いや!でも柚は伝説になるのだ。そうだそうだ。先生も5年生きた症例があるって言ってたし。
ちなみに柚のお尻はヘンテコに刈られていて犬なのに猿みたいだと笑われています。刈った芝生のようですщ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ そんなみんなの笑いものにされている柚が好きだなぁ。
今日はスペインからかざみちゃん(元スタッフ)も来てくれて、柚にとっても楽しい一日だったな。よかったよかった。明日からは頭切り替えて前向きで行くぞ~。よし、そうしよう。