母と「としまえん」 [雑談]
「としまえん」が閉園になりましたね。
もう、20年以上も行ってなかったけど、、
「としまえん」といえば子供の頃の母との思い出が色濃い。
小学生の時、練馬区、板橋区、のあたりに住んでいたんですが、
日曜日の朝、起きると、母が
「としまえん行こうか!!!」って言いだし、
「わーーーーーーーい!!!!!」って
もう突然降ってきた休日のナイスアイディアに、ジャンプしながら大喜びしたもんです。
我が家は父が仕事でほぼ家にいなかったようなものなので、
いつも母がいろいろ連れて行ってくれたものです。
でもそれって、子供のためというよりは、
母自身が好きなところへ、好きなことをしに行く。そんな雰囲気で、
「としまえん」にしても、母が大好きな場所だったんだと思います。
でも、母が楽しいことは私たちも楽しくて。うれしかった。
行くと決まると、台所でおにぎりを作り出す。
真っ黒い海苔で包んで丸めた
びっくりするほど大きな、まんまるのサッカーボールみたいなおにぎりを。
水筒をもって、もう、はやる気持ち抑えながら電車に乗り、
ある日はタクシーで行ったりもしたなぁ。
そんなに行きたかったのね、お母さん。
園のゲートを通ると走り出し
大好きな乗り物に乗る。
それも絶叫マシーンばかり。
緩いやさしい乗り物には見向きもせず、
母はとにかくこれ系の乗り物が大好きで、
年齢制限がある乗り物には
「4年生って言いなさい」と、3年生の私に嘘を強要していた母でした。( ̄∇ ̄;)
なんか、係の大人の人に嘘をつくことがすごく勇気がいったもんです。
でも、ドキドキしながら難関突破し、母と一緒に乗れた絶叫マシーンは
もう最高に楽しかった。エキサイトした。
ひとしきり遊ぶと、朝作ってくれたサッカーボールみたいなおにぎりを取り出し、
敷物を敷いて、母と食べていると、
通る人たちがそれ見て笑って、私はそれが、すごく恥ずかしくて。
でも母は笑ってる人たちを見てうれしそうだった。
「あの人たち笑ってたね」って。
「『あんな大きなおにぎりたべてる~』って言ってたわよ~」あはははは~って
あと、必ず行ったのは、「お化け屋敷」
これまた母の趣味。( ̄∇ ̄;)
としまえんのお化け屋敷って、本当に怖い。
大人になってから行っても怖かった。
母にとっては、家でいつも「四谷怪談」を嬉しそうに見る人でしたから、
(怖くないよ、お岩さんはかわいそうなんだよ、私は涙が出るのよ、と言いながら、マジ泣いてた)
この程度のお化け屋敷、そうでもなさそうでしたが、
ある時はお皿に絵付けをする、今でいうワークショップみたいなのに出て、
うれしく持ち帰ったっけ。
そのお皿、何年も家で使っていたなぁ、何を描いたのかもう覚えていないけど、
そうこうしながら、陽がどっぷり暮れるまで、
ある時は閉園時間までいたような。。。
帰るのが寂しくて、あの日が沈んでいった寂しい夕暮れ、今でも思い出すあの感覚。
「また来ようね!!」って園を後にし、
楽しい日曜日は終わり。
そんな、恥ずかしい、楽しい、
母との思い出がたくさんあって、
大人になってからは、友達や彼氏とプールに行ったり、
子供の時を懐かしみながら、楽しく遊んだものだけど、
けれど、やはり
わたしにとっての「としまえん」は
母とのシーンを、
幼い子供の頃を思い出させる。
今振り返るとノスタルジー。
そのころの写真、まだ実家にあるのかな。
ことしはコロナで一回も帰れそうにないけれど、
「としまえん」閉園のこのニュース、
母も寂しい思いで見たのかな。
あたしと同じ思い出を持っているかどうかわからないけど、
この話一緒にしたいなぁ。
すごく寂しいな、なくなってしまうのは。やはり。
昭和の。子供の頃の、思い出。
去年の秋、帰省した時。
鹿児島にて。
2020-08-31 10:55
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